2013年7月16日火曜日

アナログ人間

四年ぶりに夏を東京で過ごしている。
集合住宅の狭いベランダに出るたびに、この世は地獄だと思う。
日差しが凶悪すぎる。

通学電車で少し時間があるので、できるだけ本を読むようにしている。(50%くらいで睡眠時間になっているけど)
翔泳社の Web制作標準講座・総合コース は知識ゼロの自分には優しく、導入書としてとてもよかった。
最近読んだ スタジオ イースペースの web制作新人育成ガイド は大まかな制作の流れを想像できて、なにより現場のシズル感が伝わるイラストがかわいらしかったな。
今日から読み始めた アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか ですけれども、やばい。これは勉強できる人の文章だ。引用がたくさんあってめまぐるしくて、なんだか若々しい文章だなあと思ったら自分と10しか離れていなかった。
少しずつ、制作スキルだけでなくこういった持っていて当然の知識も勉強していかないといかんなあと思う。

というわけで読むべき本、参考にしたいビジュアル集が多いので、いちいち買っていたらあっという間に生活費がなくなる。
自分一人ならどうとでもなるが家族と同居中なので、生活費は折半なのだ。なんとか倹約しなければ……

とそんな時に助かるのが行政サービス。図書館や産業支援室のようなところへいけば豊富、までいかなくともWeb関連書籍も貸し出してくれる。まだ秋田県に県民税収めている身ですけど…ありがとうございます……。
四年前以前は文庫コーナーや画集コーナーくらいしか立ち寄ったことなかった。お金のかからない勉強法って探せばいくらでもあるんだよなあ。

Webに限って言えばインターネット全てが生きた資料なのだし、個人でまとめてくれている最新のデザイン集やコードが非常にわかりやすく載っていて、その気になればいくらでも吸収できるんですよね。

とはいえ、自分はアナログ的? なのかマウスホイールぐりぐりして液晶に表示されるテキストを読んだり、エディタかなんかにタグをコピペしてまとめておいても、頭に入っていく感覚が薄くて不安になる。
紙をめくる指先に感じる厚みや、整理されていない走り書きのような手書きのノートをシャーペンの芯を折りながら埋めていく感覚が伴っていないと、どうしても自分の中に定着してかないような気がする。
ワイヤーフレームをつくろうとFireworksを開いても、新規のキャンバスを前に呆然とする。やっぱりノートかチラシの裏でもどこでもいいんだけれど、手書きのワンステップがないと非常に進みづらい。
視覚的なものより、どちらかというと、ハプティックなものが重要な気がする。
すぐにデジタルで制作に取り掛かれたら、それはやっぱり効率的なんだろうけど、きっと自分に合ったステップの踏み方なんだろうと前向きに思うことにした。
尊敬する原研哉さんも、ハプティックな感覚器官をもっと積極的に開いて世の中見るべき、というようなことをどこかの著書で言っていたはず……うろ覚えなので今度また読み返そう。

そろそろ次の課題の準備をすすめていかなければ。正直に言うけど怖いです。

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